セックスレスが浮気の原因になる?男女別の心理・法的責任・慰謝料請求まで解説
「セックスレスが続いていたら、パートナーが浮気してしまった」「セックスレスを理由に浮気することは許されるのか」——セックスレスと浮気の関係は、実際のカップル・夫婦の間でも非常に深刻な問題です。
この記事では、セックスレスが浮気につながるメカニズム・男女別の「拒否する側」の心理・セックスレスを理由に浮気した側の法的責任・慰謝料請求の可否まで、当サイトのアンケートデータをもとに詳しく解説します。
当サイトが実施したアンケート調査(セックスレスが原因で浮気・不倫に発展した経験がある方40名対象、2025年実施)のデータも交えてお伝えします。
・セックスレスの定義と夫婦・カップルへの影響
・セックスレスが浮気・不倫につながる原因
・「拒否する側」男女別の心理
・n=40アンケート:セックスレスが浮気に繋がった経験
・セックスレスを理由に浮気した側の法的責任
・慰謝料請求できるか・できないか
・セックスレス解消のステップ
セックスレスとは何か|定義と実態
日本性科学会の定義では、「特別な事情がないにもかかわらず、6ヶ月以上セックスがない状態」をセックスレスとしています。
調査によれば、日本の既婚カップルの約40〜50%がセックスレスの状態にあると言われており、決して珍しいことではありません。しかし問題は、セックスレスが片方だけの問題ではなく、カップル全体の関係性・コミュニケーション・価値観のズレを反映していることです。
セックスレスになる主な原因
| 原因 | 説明 |
|---|---|
| 出産・育児 | 産後の体力低下・育児疲れ・ホルモン変化 |
| 仕事・疲労 | 忙しさからの体力・気力不足 |
| 関係性の変化 | 長年の関係でパートナーへの性的関心が薄れる |
| 身体的問題 | 勃起障害・疼痛・更年期障害など |
| 精神的な問題 | うつ・不安症・過去のトラウマ |
| コミュニケーション不足 | 拒否された経験からの萎縮・話し合いの回避 |
【1次調査データ】セックスレスが浮気に繋がった経験者40名のリアル
セックスレス期間と浮気のきっかけ
| セックスレス期間 | 浮気に発展した割合 |
|---|---|
| 6ヶ月〜1年未満 | 22.5% |
| 1年〜2年未満 | 35.0% |
| 2年〜3年未満 | 27.5% |
| 3年以上 | 15.0% |
最も多かったのは「セックスレス1〜2年未満」で浮気に発展したケースで35%。意外にも、セックスレス期間が長いほど諦めがつき浮気に発展しにくく、**「まだ希望がある段階」の1〜2年が最も危険な時期**という結果でした。
浮気した側の動機(複数回答)
| 動機 | 割合 |
|---|---|
| 性的な欲求不満 | 72.5% |
| パートナーへの孤独感・寂しさ | 57.5% |
| 「自分は必要とされていない」という喪失感 | 47.5% |
| 浮気相手からの積極的なアプローチ | 40.0% |
| 「セックスレスだから浮気は仕方ない」という自己正当化 | 30.0% |
浮気された側の感情(複数回答)
| 感情 | 割合 |
|---|---|
| 裏切られた・信頼が崩れた | 80.0% |
| 「セックスレスにした自分にも原因がある」と自責した | 52.5% |
| セックスレスの原因を押しつけられた怒り | 45.0% |
| 離婚・別れを検討した | 67.5% |
注目すべきは、浮気された側の52.5%が「自分にも原因がある」と自責している点です。セックスレスが原因の浮気では、被害者が自分を責めるケースが特に多く、これが問題の解決を遅らせる要因になっています。
セックスレスが浮気につながる原因|男女別に解説
「拒否する側(セックスを断る側)」の心理|女性編
セックスを拒否する女性の多くは、決して相手に魅力を感じていないわけではありません。以下のような内的要因が積み重なっています。
- 産後・育児疲れ:体力的に余裕がなく、性的な気力が湧かない
- ホルモン変化:授乳・更年期など、性欲が生理的に低下する時期がある
- 「また求められるのが怖い」という萎縮:一度断ると「また断らなきゃ」という強迫観念が生まれやすい
- コミュニケーション不足:夫婦間の会話が減り、感情的なつながりがなくなることで、身体的なつながりも感じにくくなる
- 過去の体験によるトラウマ:性的な苦痛・過去の経験が影響することもある
「拒否する側(セックスを断る側)」の心理|男性編
男性がセックスを拒否するケースも近年増加しています。
- 仕事のストレス・疲労:長時間労働・精神的なプレッシャーで性欲が低下
- ED(勃起障害):失敗への恐怖から回避行動が固定化されやすい
- パートナーへの「家族化」:長年の生活で性的対象として見られなくなる
- ポルノへの依存:刺激の強いコンテンツへの依存でパートナーへの欲求が低下するケース
- 浮気が発覚を恐れて距離を置いている:すでに浮気をしていて、それが原因でセックスを避けているケース
「求める側」の心理|男女共通
セックスを求め続けて断られ続けることで、以下のような心理的ダメージが蓄積します。
- 「自分は魅力的ではないのか」という自己否定
- 「必要とされていない」「愛されていない」という孤独感
- 「話し合っても変わらない」という絶望感
- こうした感情が、外の異性との「つながり」を求める動機になってしまうことがある
セックスレスを理由に浮気した側の法的責任
ここは最も重要なポイントです。「セックスレスだから浮気しても仕方ない」は法律上通りません。
不貞行為は「婚姻関係を破綻させる有責行為」
日本の民法上、配偶者以外との性的関係(不貞行為)は、婚姻関係を破綻させる有責行為として損害賠償(慰謝料)の原因になります(民法709条・710条)。セックスレスがあったとしても、これは浮気の「免責事由」にはなりません。
慰謝料の増減に影響する要素
| 要素 | 影響 |
|---|---|
| セックスレスの原因が請求側(被害者)にある場合 | 慰謝料が減額される可能性がある |
| 浮気の期間・回数・深刻さ | 長期・複数回ほど増額される |
| 子どもがいる場合 | 増額の方向に働くことが多い |
| 婚姻関係がすでに破綻していた | 慰謝料が認められないケースもある |
「セックスレスが原因」で慰謝料が減額されるケース
裁判例では、セックスレスの原因が被害者側(拒否していた側)にある場合、慰謝料が減額されることがあります。ただし「減額」であって「免責(ゼロ)」にはなりません。セックスレスは浮気の正当化理由にはならないのが原則です。
婚姻関係の「実質的破綻」と慰謝料
セックスレスが長期(5年以上など)続き、かつ夫婦間のコミュニケーションが完全になくなっている場合、「婚姻関係が実質的に破綻していた」として慰謝料が認められない場合もあります。これは個別の状況によるため、弁護士への相談が必要です。
セックスレスが浮気につながる前に|解消のステップ
セックスレスを放置しておくほど、パートナーとの関係が遠ざかり、浮気のリスクが高まります。以下のステップを参考にしてください。
Step 1|原因を「責める」のではなく「話し合う」
「なんで断るの?」という責め方では、拒否する側がさらに萎縮してしまいます。「最近どう感じてる?」「何か疲れてることはある?」というような、相手の状態に寄り添う問いかけから始めましょう。
Step 2|スキンシップから段階的に取り戻す
セックスを「再開」しようとするより、ハグ・手をつなぐなどの非性的なスキンシップから関係を温め直すことが有効です。スキンシップが増えることで、お互いの安心感が回復し、性的なつながりも自然と戻ることがあります。
Step 3|専門家(夫婦カウンセラー・婦人科・泌尿器科)に相談する
身体的・心理的な原因がある場合は、専門家への相談が早道です。ED・ホルモン低下・産後の体調など、医療的にアプローチできる原因も多くあります。
Step 4|「離婚」か「継続」かを明確にする
話し合いや努力を重ねてもセックスレスが改善されない場合、最終的には「この関係を続けるかどうか」を明確にする必要があります。どちらも選択肢として考えられるよう、早めに準備しておくことが大切です。
体験談|セックスレスから浮気に発展した3つのケース
Aさん(35歳・男性・既婚・セックスレス2年)
「産後から妻にずっと断られ続けていました。何度か話し合いを試みましたが、『疲れてる』の一言で終わってしまう。そんな中、職場の女性と食事に行き、関係を持ってしまいました。後になって妻に発覚し、慰謝料200万円を払いました。今思えば、相談できる第三者(カウンセラーなど)に早く頼るべきでした」
Bさん(38歳・女性・既婚・セックスレス3年)
「夫から拒否され続けることで、自分に魅力がないんだと思い込んでいました。ある日、職場の男性から好意を寄せられて、気づいたら関係を持っていました。発覚後、夫から慰謝料を請求すると言われましたが、夫のセックスレスが原因である点を弁護士に相談したところ、減額の可能性があると言われました。今は別居中です」
Cさん(42歳・女性・セックスレス5年で夫の浮気が発覚)
「私の産後からセックスレスになり、5年間何もありませんでした。夫が浮気していると気づいたのは、クレジットカードの明細がきっかけ。探偵に依頼して証拠を取り、浮気相手にも慰謝料を請求しました。『セックスレスだったから』と夫は言いましたが、法的には言い訳にならないと弁護士に言われました。今は離婚協議中です」
よくある質問(Q&A)
Q. セックスレスだった場合、パートナーの浮気でも慰謝料を請求できますか?
A. 原則として請求できます。セックスレスは浮気の免責事由にはなりません。ただし、セックスレスの原因・期間・状況によっては慰謝料額が減額される可能性があります。弁護士に状況を伝えて相談してください。
Q. セックスレスが離婚原因になりますか?
A. なり得ます。「婚姻を継続し難い重大な事由」(民法770条1項5号)として、長期のセックスレスが離婚原因に認められたケースがあります。ただし単独では認められにくいため、他の事情と合わせて主張するのが一般的です。
Q. セックスレスを理由に浮気した夫・妻に慰謝料を請求できますか?
A. できます。不貞行為は民法上の不法行為であり、損害賠償請求が可能です。ただし証拠が必要です。LINEのやり取り・ホテル入室の写真・自白の録音などが有効な証拠になります。
Q. 相手が「セックスレスだったから仕方なかった」と言っていますが、法的に通りますか?
A. 通りません。セックスレスがあったとしても、不貞行為(婚姻外の性的関係)は法的に損害賠償の対象になります。「セックスレスだったから」という主張は、慰謝料の減額材料になりえますが、慰謝料をゼロにする根拠にはなりません。
Q. セックスレスの解消に向けて、まず何をすればいいですか?
A. 「なぜセックスレスになっているのか」を二人で話し合うことがスタートです。原因が医療的なものであれば婦人科・泌尿器科へ、関係性の問題であれば夫婦カウンセラーへの相談が有効です。話し合いが難しい場合は、手紙・メッセージで気持ちを伝えることから始めてみてください。
まとめ:セックスレスは浮気の「免罪符」にならない
セックスレスは確かに夫婦関係を蝕む深刻な問題です。しかし、セックスレスがあったとしても、浮気・不倫が正当化されるわけではありません。
もしパートナーの浮気が疑われる場合は、まず証拠を確保することが最優先です。感情的に問い詰める前に、法的に有効な証拠を手元に置いてから動くことで、慰謝料請求・離婚交渉をより有利に進められます。